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大学概要

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学長メッセージ

Message from the President

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平成27年度 入学式 告辞

学部のみなさん、修士課程のみなさん、そして教職大学院のみなさん、ご入学おめでとうございます。

今、私たちはさまざまな困難な時代におります。
発展途上と云われる国々を中心に世界の人口激増が心配される中で、我が国は急激な少子高齢化の社会に入りました。
また、4年前の東日本大震災は、残念ながら、人類が自然災害の前に弱い存在であることを示したように思います。
そして今なお、世界のさまざまな場所で自然災害が起こり、また国内でも、次の地震が危ぶまれております。

去る3月に仙台で、第3回の「国連防災世界会議」が開催され、減災、防災のための真剣な話し合いがおこなわれました。
宮城教育大学も、文部科学省、日本ユネスコ国内委員会との共同主催で、「防災教育」についての総合フォーラムを担当しましたが、みなさまの関心は高く、たいへん盛況でした。
このフォーラムでも確認されたことですが、学校は、人の命を預かる場所でもあります。
宮城教育大学は、被災地の中で唯一の教員養成大学であることから、今後一層、防災教育、減災教育を重視してまいりたいと思います。

みなさんには、将来、「教育の未来」と「子どもたちの未来」を担う教師として、大きな期待が寄せられています。

そこで、身につけて欲しい力、能力があります。
その一つが、広い視野と高度な専門性を備えた“実践的な指導力”です。
もう一つは、強い使命感と責任感を備えた“豊かな人間力”です。
これらは、本学のディプロマ・ポリシー、つまり学位授与方針になっておりますので、是非、ホームページで確認して下さい。

まず、「広い視野を持って下さい。」
私たちは今、グローバル化の時代におります。卒業後にみなさんが寄り添うべき子どもたちも、グローバル化の進んだ世界に住むことになります。
宮城教育大学の中だけ、国内だけに目をむけるのではなく、できるだけ海外の経験を豊かにして下さい。
また、留学生との交流や、海外での体験を通して、視野を広めて下さい。
本学では、昨年から学部のみなさんには、英語のテストであるTOEICの受験を義務化しました。
私たちが好むと好まざるとにかかわらず、英語はもはや世界の標準語です。英語が好きでない人もおられるかもしれませんが、英語を使うことを楽しんで下さい。

二つ目として、「専門家としての力、専門力を、身につけて下さい。」
広く知るジェネラリストから、深く知る専門家を目指して下さい。
広い知識を記憶することが大事なのではなく、考えることが大切です。
是非、宮城教育大学で、学問と出会い、学問を深めて欲しいと思います。
真理に触れたとき、きっとみなさんに大きな喜びを与えてくれます。

三つ目として、「創造力と感性を磨いて下さい。」
創造力や感性は、さまざまな実体験、経験によって培われるものであろうと思います。宮城教育大学では、カリキュラムの中でも、あるいはカリキュラム外でも、さまざまな体験の機会がありますので、積極的に参加して下さい。

そして四つ目として、「人間力を磨いて下さい。」
人間力という言葉は、たいへんに抽象的で幅の広い意味を含みますが、人として子どもたちと向き合い、子どもたちに寄り添う教師にとって、“子どもたちから信頼される力”でもあります。

みなさんは、まだ入学式というスタートに立ったに過ぎません。
茶道や武道では、“守 破 離”というそうですが、はじめに教わった型を守り、修行が進んだところで型を破る、さらに進んで、型から離れるのだそうですが、その最初の“守(しゅ)”、つまり、師に指導された型を「守る」ところからしっかり修行を始めて下さい。
特に、大学院に進まれたみなさんにとっては、教師としての姿勢を構築する期間でもあります。
授業力、クラスの経営力などの基本をしっかり身につけ、イノベーティブ・ティーチャー、すなわち、生涯学び続ける教師として、自分自身の学びのネットワークを構築して下さい。

大学は、教えられるのを待つ場所ではなく、自ら求めて学ぶ場です。自ら学び続ける場です。

告辞を結ぶにあたり、お願いがあります。被災地の教育復興に、是非みなさんの力を貸して下さい。

被災地では、心に傷を持つ子どもたちがまだ大勢おり、みなさんの支援を待っています。みんなで頑張りましょう。

教師という仕事は、たいへん難しい仕事ですが、やりがいのある仕事です。
諸君の実り多き前途を祝して、告辞といたします。

 平成27年4月3日

国立大学法人 宮城教育大学長  見上 一幸





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